このコーナーではこれから引越しをされる方というよりは、引越し業界に就職しようとされている方がた向けに記事を書いてみたいと思います。それ以外の方にもお役にたてる情報になるかもしれません。
引越し業界って面白いです。ある人に言わせると、「引越しだけを扱っていて会社が成り立つの?」っていう声をよく聞きます。そうなんですよね、それぞれの方はそんなに頻繁に引越しをされるわけではないので、引越しだけで商売が成り立つなんて不思議です。
けれども意外と引越しされる方は多いんです。引越しされる理由も様々です。結婚・就職・転職・新築などのおめでたい理由も有れば、離婚・左遷・死別など悲しいことが理由で引越しされる方もおられます。景気が悪くなってもよくなっても、引越しされる理由には事欠きませんので意外と不況に強い業界かも分かりません。
しかも、トラックと作業員さえいればどの運送屋さんでも簡単に始められそうな気がするのですが、なぜかそうも行きません。参入こそ簡単ですが、少しやってみて撤退する業者が多いです。それだけ簡単な商売に見えて簡単ではないのです。
その理由は「運送業なのにサービス業」という言葉がぴったりだと思います。言い換えれば「男性の力強さと女性の繊細さ」を求められる業種・職種ということなんです。運送業者はどの業者も男性的な力強さは持っています。しかし、女性目線に耐えられるサービス業的なセンスがはっきり言って皆無なんです(笑)。
本業の運送業が苦しくなって、引越しに参入してくる業者が撤退を余儀なくされる理由はそこにあります。経営者が目先の利益を欲しくて簡単に参入を決めたものの、クレームや破損の嵐で、まったく利益がでず作業員の士気あがらず・・・・という道筋をたどります。
私がそうでしたが引越し業界に転職する場合、このあたりを意識できる人は上手くいくと思います。逆に言えば、そういう人が重宝がられる社風の会社を選ばないと会社事態が危ないかもしれませんね。 |