同じ一戸建てでも、都会と田舎でかなり違います。
田舎の一戸建ては土地に余裕があるので階段も広く、隣の家との距離も十分にあります。また窓も広いですし、大きな家具が万が一階段を通らなくても、吊り作業で家の中に搬入することが簡単にできます。また、そもそもが2Fまでの戸建が多く、200坪のほどの土地に平屋のお屋敷のような家が建っているケースもしばしば。なにせ引越し屋さんにやさしい環境です。
ところが、都会の密集地に建っている戸建はそうは行きません。これでもか!というくらい狭い土地に3F建てや4F建てのものも珍しくなく、階段もかなり狭いです。3F建ての場合はキッチンが2Fにある場合が多いんですよね。
すると、引越し屋さんが扱う荷物の中でも1、2を争う手強さの冷蔵庫を2Fに上げないといけません。階段を通らない場合は吊り作業を、もしくはユニックなどの出動になります。
別のケースでは、洋服ダンスなどの横幅よりも窓の幅の方が狭い場合もあります。ですので、普段であれば家具の裏側が窓枠の下にあたる感じで巻き込んで引っ張り上げるのですが、その時は家具の側面が窓枠の下にあたる感じでなんとか巻き込みました(イメージわきにくいですよね・・)。
あと、都会はマンションが多いです。それ以外の地域でマンションがあまり無い場所での作業に慣れている作業員はエレベーターを使っての作業が得意では有りません。
一般の方では違いに気づきにくいかも知れないんですが、台車とエレベーターの効率の良い使い方があって、それはそれで一つの技術なんですよね。
慣れたメンバーが1時間で追えるような引越しの作業の場合、引越し作業自体には慣れているけどエレベーターと台車は普段あまり使わないメンバーだと2時間近くかかったりします。 |