引越しの見積もり書には皆さん個々のお引越しの内容が詳しく書かれています。担当の営業マンが作成しますが、営業所の配車係やドライバー・作業員・事務員はその見積もり書に記載された内容をもとに各業務を遂行しますので非常に大切なものなのです。
引越し業者が皆さんに対して良い引越しサービスを実現するには、営業所の責任者・配車係・営業マン・作業員・事務員の全てが連携して業務を行うことが非常に大切なのですが、それを実現する為の起点になるのがこの書式なのです。
顧客名・引越し日・時間帯・旧居と新居の住所・電話番号・建物条件などが間違いないかを確認するようにしましょう。これらが間違っていると、条件に合わないメンバー構成を配車係が組んだりして、当日の作業に不具合が生じる元となります。
トラックの大きさや台数・作業員の数を営業マンに確認して、それが見積もり書に間違いなく記載されているか確認しましょう。忙しい時はこのあたりを不明確にしてごまかす悪質な業者があります。問題のない変更も確かにあるのですが、これが元で作業の遅延や積み残しが発生したりする場合もあります。その時には見積もり書の内容が業者と話し合う時の大事な材料になります。
引越し業者によって、時間延長や高速料金の請求の仕組みが違います。初めから見積もり額に含める業者もあれば当日に実費で請求するところもあります。どちらが良いのかはここでは述べませんが、皆さんが事前にどちらのタイプの業者なのかを把握されていることが信頼関係を結ぶ意味でも非常に大切です。内容を確認して見積もり書に記載してもらうようにしましょう。
荷物の破損が起こった際の保険の適用や適用範囲も記載してもらうようにしましょう。また皆さん個々の特別な約束事、例えば旧居から新居に移動する間に、知り合いの方の家に家具を1点取りに行くとか、当日ではないが遠く離れたご実家に家具を1点届けてもらう等の約束事なども備考欄に記載してもらうようにします。
私が営業マンであったときは、お客様との間の変則的な約束事や、普通の方より建物や荷物内容が作業員にとって手強く時間が掛かりそう・・・けれども見積もり書の表現方法ではなかなかそれが配車係や現場責任者に伝わりにくいと思ったときは、赤マジックで誰が見てもよく分かる様に内容を書いたものです。そのおかげで私の営業担当の現場ではトラブルがほとんどありませんでしたが、引越し業界全体であらゆるトラブルが絶えないのはこのあたりの認識が各メンバーとも甘いところがあるからなのです。
これを防ぐにはお客様であるにも関わらず皆さんがしっかりチェックするしかないのです。何か見積もり書の内容で不明確なことがあれば、引越し業者にしっかりと電話で確認しましょう。大事な変更が発生した場合はその変更点を修正しなおした見積もり書のコピーを郵送してもらうくらいで調度よいのです。
それでも何か分からないことがあれば、当サイトのQ&Aコーナーから質問をしてもらっても結構です。 |